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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

木村拓哉“高倉健方式”で脱アイドル成功 10代ファンも急増

公開日: 更新日:

 こうした一連の動きから、木村は俳優として新たな段階に進もうとしているように見える。

 昭和の大スター・高倉健さんと重なるものがある。

 健さんは東映専属時代、「ヤクザスター」と呼ばれ東映の看板になったが、ヤクザ役のイメージが色濃く残った。これを健さんは嫌い、45歳の時に独立。新たな作品に挑戦。1年後に「八甲田山」「幸福の黄色いハンカチ」で新境地を開拓。ヤクザ映画では男性ファンが大半だった健さんだが、幅広い年齢層から支持されるようになった。

 健さん46歳の時である。期せずしてほぼ同じ年になった木村も俳優として新たな顔を見せた。アイドル全盛期だった頃の木村を知らない10代の女の子が“かっこいい”と褒める。新たなファン獲得に手応えあり。また、アイドル色の強いキムタクに少なからず抵抗があった男性や中高年も、「キムタクのドラマは面白い」と評価は上がっている。昨年から続く作品選びは抵抗感を和らげる効果はあった。とりわけ、3作品とも恋愛色がなかったことも好感が持たれた一因だろう。今年はソロ歌手としての活動も始まる。先日、新宿の街頭でゲリラライブを敢行した。アイドル時代では考えられないことだったが、これも脱アイドルを図る一環と思う。こうした一連の動きは何を意味するのか、芸能関係者に聞いた。

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