「新聞記者」日本アカデミー賞の理由と地上波で放送される日

公開日: 更新日:

 第43回日本アカデミー賞の授賞式が6日、東京都内で行われ、「新聞記者」(藤井道人監督)が作品、主演女優(シム・ウンギョン)、同男優(松坂桃李)の3部門で最優秀賞を獲得した。

「新聞記者」は、シム演じる女性記者と、政権にとって都合の悪い報道をコントロールする任務を与えられた松坂演じる官僚の姿を描いた映画だ。物語は、国会で取り上げられた、安倍首相の“お友達”とされる加計孝太郎氏が理事長を務める学校法人「加計学園」が計画した岡山理科大獣医学部(愛媛県今治市)の新設をめぐる疑惑とそっくり。まるでノンフィクション映画だ。

「(受賞するとは)全然思っていませんでした。これからも頑張って活動します」

 受賞の感想を問われた際、言葉を詰まらせ号泣するシムの姿が印象に残った視聴者も少なくなかっただろう。政権批判色が強い作品のせいか、松坂がテレビで暴露していた通り、ほとんど番宣(番組宣伝)ができず、上映した映画館も限られていた。それが3部門で最優秀賞に選ばれたのだから、シムが驚いていたのは容易に想像がつく。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲