寺脇・前川両氏「子どもたちをよろしく」で描く社会の闇

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 ギャンブル依存症の父と極貧生活を送る孤独な少年、男に依存する母、DVの継父、デリヘル嬢の姉と暮らす少年……地方都市の2つの家庭を交差させながらイジメ、貧困、性暴力、自殺など子どもたちを取り巻く現代社会の闇を鋭く描いた映画「子どもたちをよろしく」(隅田靖監督)が29日から公開される。企画、プロデュースは前川喜平元文科省事務次官と文科省官僚出身の寺脇研氏。映画評論家としても長く活躍する寺脇氏に話を聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 高校生の時に雑誌「キネマ旬報」に投稿して採用されたのが映画評論家になるきっかけでした。文部省(現文科省)に入省した後も役人の傍ら映画評論を続けてきて50年近くになります。

 私から見れば最近の日本映画は口当たりだけが良く、軽くチャラチャラ浮ついた映画が多くなったように思います。歯ごたえのある映画がなくなった。それは小泉元首相の新自由主義が喧伝された時代から顕著になったようです。

 1960~70年代の日本映画は時に救いようのない現実を描き、「暗い」「汚い」「(映画館のトイレが)臭い」の「3K」といわれました。

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