三浦春馬さんの人生と重なる…映画「ハニーボーイ」の壮絶

公開日: 更新日:

描くのは「ハリウッドの光と影」

 本作は、そんな彼がアルコール依存症の更生施設で書いた初めての脚本を映画にしたものだ。半自伝的フィクションの形をとりつつも、長年トラウマの原因となっていた父親役を自らが演じ、その鬼気迫る演技で本国では高く評価された。

 物語は、PTSDに苦しむ22歳のハリウッドスター、オーティス(ルーカス・ヘッジズ)の現在と、その原因となった12歳の子役時代が交互に展開する。暴力で幼い息子を支配し、自身はアルコールに溺れるろくでなしの父の元で荒れていく暮らしと、それでも失わぬ息子の父親愛の行方を描いていく。

「特徴的なのは、息子の稼ぎで生き永らえる父親自身が、その屈辱に耐えかね、つぶれていく姿を同情的に見せている点です。かつて虐げられた息子がそんな脚本を書き、演じたわけで、そこには過去を吹っ切ったシャイアのたくましさと、父親への愛情が感じられ感動的です。なにしろ彼が一番荒れていた頃には、飲酒運転で事故を起こして指を2本失う大けがをしたこともある。命を失っていてもおかしくなかったのです」(前田有一氏)

 芸能界の光と影。行き過ぎた成功は、ときに自分とその周りの人々の運命をも狂わせることがわかる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  3. 3

    「ラブホ密会」問題も何のその!小川晶前市長の超“人たらし”戦略 12日投開票の前橋市長選情勢

  4. 4

    アストロズ今井達也の西武への譲渡金ついに判明! NPB広報室から驚きの回答が

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 7

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 8

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  4. 9

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  5. 10

    オリックスへのトレードは中日が年俸の半分を肩代わりしてくれて実現した