「タリオ 復讐代行の2人」にはウケるドラマの要素が凝縮

公開日: 更新日:

 コロナ禍でみな気分がめいっているからか、キュートな若手女優が明るく活躍するコメディーが、テレビドラマの人気だ。仕事は大好きだけど、家事はからっきしダメ、恋愛奥手のアラサーを多部未華子が演じた「私の家政夫ナギサさん」(TBS系)は、スタッフも驚く快進撃で、最終回は世帯視聴率20%寸前までハネ上がった。

 春ドラマの「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系)では、小芝風花のいつも事件に巻き込まれてしまうキッチンカーの店主が、コミカルで軽妙だった。やはり春に放送された「行列の女神~らーめん才遊記~」(テレビ東京系)の黒島結菜は、舌はたしかだが、失敗ばかりの新人ラーメンコンサルタント役が似合っていた。

 そして今度はNHKで、浜辺美波を主役に、ムダに正義感が強い世間知らずの元弁護士が、怪しげな詐欺師(岡田将生)と組んで、ワルを懲らしめる痛快ドラマ「タリオ 復讐代行の2人」が始まった。レイプなど悪事をはたらきながら、法の網をくぐってのさばっている連中を、泣き寝入りさせられた被害者に代わってコテンパンにする。「私、実は、司法研修所を首席で卒業しました」が決めゼリフで、早くもネットでは「浜辺のマイペースな女性元弁護士が、岡田のしたたかな詐欺師に突っ込まれ、アタフタするところが笑える」と話題だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ