自分と同じ寂しさは…最後の弟子が真打ちになるまで元気に

公開日: 更新日:

 現在、一朝の弟子は10人。真打ちが柳朝、一之輔、三朝、一左の4人。二つ目が一蔵、朝之助、一刀、一花、一猿、朝枝の6人である。

「最初に弟子が入った(前座名・朝吉)のが26年前で、あたしが44歳の年でした。その朝吉が2007年の真打ち昇進時に6代目柳朝を襲名して、12年には一之輔が抜擢で真打ち昇進して、それから、あっという間に増えましたね。全員が真打ちになるまで元気でいられるかと聞かれるんですが、『一花までは頑張る』と答えたら、その下の2人が、『冗談じゃないですよ』って(笑い)。まあ、最後の弟子が真打ちになるまで元気でいないと可哀想ですから、なんとか頑張るつもりです」

 一朝自身、真打ち昇進時に師匠が病気で披露興行に出られず、寂しい思いをした。自分の弟子には同じ思いをさせたくないという気持ちが強いのだろう。ちなみに、弟子の中で唯一の女性が一花である。

「当初、女の弟子は取る気がなかったので、断るつもりで、喫茶店に連れていき、この世界がどんなものか、言って聞かせました。楽屋でのパワハラ、セクハラは日常茶飯事で、大変だよって。すると、『それはわかってます』と覚悟を示した。それならいいだろうと、入門を許したら、うれしかったんでしょうね。いきなり泣き出しちゃった。店内の客が、『なんだ、このオヤジ。若い娘を泣かせて』と言いたげな顔でジロジロ見るんで参りました(笑い)」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に