旧ジャニ秋ドラマ、ガッカリ&良作をジャッジ! 7年ぶり復帰の手越祐也はどうだった?
2025年秋ドラマも“旧ジャニ”が大活躍
秋の夜長を盛り上げてくれた2025年の秋ドラマ。今回はその中でも、旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)出身タレントが出演する民放4大キー局GP帯作品で、期待以下だった“ガッカリドラマ”と、期待以上だった“良作ドラマ”を紹介します。
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まず、対象となるドラマは、以下の通り。
●Snow Man・目黒蓮さん(28)出演「ザ・ロイヤルファミリー」(TBS系)
●Snow Man・向井康二さん(31)出演「フェイクマミー」(TBS系)
●NEWS・加藤シゲアキさん(38)出演「新東京水上警察」(フジテレビ系)
●WEST.・小瀧望さん(29)出演「小さい頃は、神様がいて」(フジ系)
●SUPER EIGHT・横山裕さん(44)出演「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」(フジ系)
●元SMAP・草彅剛さん(51)出演「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」(カンテレ・フジテレビ系)
●SixTONES・森本慎太郎さん(28)出演「良いこと悪いこと」(日本テレビ系)
●元NEWS・手越祐也さん(38)出演「ぼくたちん家」(日本テレビ系)
●なにわ男子・藤原丈一郎さん(29)出演「すべての恋が終わるとしても」(テレビ朝日系)
主役にこだわらなくなったことが要因か
各局で、各グループからOBも含めデビュー組だけで9人が出演しており、今期も相変わらずの旧事務所のタレントパワーを感じます。主演なのは草彅さんだけですが、番手にこだわらなくなったことも、逆にドラマへの露出を増やしている要因かもしれません。
その草彅さんの「終幕のロンド」については、“草彅剛の無駄使い”ぶりが酷いとして別記事でまとめていますが、他にも演者を無駄使いしている作品がありましたので、今回期待以下だった“ガッカリドラマ”として紹介します。
もうひとつの「ガッカリ」ドラマ
それは、WEST.の小瀧さんが出演する「小さい頃は、神様がいて」です。物語の冒頭、仲間由紀恵さん(46)演じる主婦・小倉あんは、夫の渉に離婚を突きつけました。この最初のヒキを作るために、あんの人格や家族関係などその他の設定すべてに矛盾が生じてしまっているように感じました。
2人の子供が幼い頃、育児で限界を迎えたあんは、第二子・ゆずが20歳になったら離婚することを渉に約束させました。ゆずの20歳の誕生日を迎え、あんはそれを実行します。
しかし、それにしてはあまりに家族が良い人すぎるし、そこに愛がありすぎるのです。渉は家事・育児に協力的ではなかったものの、社畜として懸命に家族を支えていたし、あんを愛していました。
小瀧さん演じる長男・順もキラキライケメンで、独立して消防士になっています。あまりにクリクリのお目目から、天使のようなイイ奴発言連発で、好感度しかありません。ゆずも、自分の誕生日と共に母親が出ていくという辛い目にあっていますが、健気にあんを応援しています。
こんな良い家族を、自己アイデンティティのために捨てて出ていくあんがよく分かりません。約束を糧に我慢してきたのは分かりますが、良き妻・良き母として振る舞ってきたあんの人柄を考えると、自我を通し過ぎている気がします。
特に小瀧さん演じる順が際立って素敵すぎて、あんが残酷にすら見えてしまう。“小瀧望の無駄使い”と感じられる要因となりました。
“あの人”はこの機会から本格復帰なるか?
一方、期待以上だった“良作ドラマ”としては、元NEWSの手越祐也さん演じる作田索が、及川光博さん(56)演じる波多野玄一とゲイカップルとなる「ぼくたちん家」を挙げたいと思います。
今作では、2人のイチャイチャは手を繋ぐ程度で、ガッツリBLものを期待していた人にはガッカリだったかもしれません。ただこのドラマは、ゲイカップルの理想と現実を丁寧に描きつつ、トーヨコ通いの少女との関わりを通じて、生きる意義を問いかけてきました。
「なくなったってことは、あったってこと」、「前向きに諦める」、「ないものよりあるものを大事にする」。万人が共感出来る名フレーズがばんばん飛び出して、深く考えさせられました。
アイドルとして活躍後、なんやかんやあって2020年に独立した手越さん。今回7年ぶりのドラマ復帰が発表された際は、話題先行と思われていたようですが、そんなことはありません。
やっぱり安心と信頼の手越!
初主演となった2005年の映画「疾走」では壮絶な運命にある少年を見事に演じ、その演技力が話題に。それ以降もヒットドラマに出演し、役者として「安心と信頼の手越」ぶりを発揮していました。
世間的にはバラエティでの金髪チャラ男キャラや、歌唱力の方が注目されてきた手越さん。久しぶりのドラマ出演では、金髪から黒髪と大幅なイメージチェンジをし、成熟した大人でありつつ可愛らしさのある役で、新境地を切り拓いてくれました。
これを機に、手越さんが再び演技界のメインストリームに舞い戻ってくる気がしてなりません。
(こじらぶ/ライター)


















