著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

報道の基本はニュートラルも…メリー氏に屈したメディア

公開日: 更新日:

ジャニーズのルーツ編(26)

 芸能界を代表する巨大芸能プロとなったジャニーズ事務所。タレントが増えるにつれ事業も拡大。乃木坂に100億円近いビルを購入し、これまで分散していた関連会社を集約した。藤島ジュリー景子社長の下、ワンチームとなって強固になったように見える。

 かねてジャニーズは「アリ一匹入れない」と言われた要塞。アリが入るどころか出てくることもなかったはずが、最近になってヒビが入ってきている。内部からは相次ぐタレントの不祥事に退所。さらに、外敵からの攻撃にもろさが見え始めている。ジャニーズにとって最大の外敵がメディア。特にアイドルはスキャンダルに弱い。

 人気優先のアイドルにとって恋愛発覚は命取りといわれてきた。発覚するたびに「恋愛と仕事、どっちを取るの」とメリー氏の言葉で恋愛を断念してきた話はつとに知られているが、木村拓哉の結婚で潮目は変わった。恋愛も結婚も許容範囲内で認められるようになった。

 アイドルが結婚しても人気も仕事も維持するという新方程式まで確立したのも、メリー氏の辣腕なくして語れない。今はジュリー氏が引き継ぐも、母親のようにはいかず、一抹の不安も見え隠れしている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発