著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

報道の基本はニュートラルも…メリー氏に屈したメディア

公開日: 更新日:

 ジャニーズのスキャンダルは「文春砲」を中心とした週刊誌発。他のタレントなら新聞やワイドショーも報じるが、ジャニーズの場合、事務所が正式な見解を出すまでは基本的に報じることができない。結果、大騒ぎになることもなく、消えていくケースもある。タレントにとっては好都合だが、スキをつくる。典型的な例が文春砲で発覚した近藤真彦不倫だった。

「不倫がバレても、事務所が守ってくれると高をくくっていたと思う。彼は中森明菜の自殺未遂騒動でもメリーさんの力で最小限のダメージで済んだ。メリー氏が今も陣頭指揮を執っていたら今回の不倫も騒ぎは小さく済んだかもしれないが、現代はネット社会。ネットで騒いでいるのに新聞・テレビが報じないのは誰が見ても不自然。批判的な声がネットに充満する前に事務所は何らかの見解が求められ、遅れて謹慎などの処分を発表している」(芸能デスク)

 ジャニーズにコントロールされてきたメディアを取り囲む状況も変わってきている。昨年、松本人志が自身の番組で「もっと平等に扱うべき」とジャニーズに忖度するメディアを批判したように、そろそろジャニーズとの向き合い方も考え直す時期にきている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発