著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

落語界の「長生きも芸のうち」は芸「も」ある人への言葉

公開日: 更新日:

「長生きも芸のうち」という言葉が落語界には言い伝えられてます。落語家が特に早死にというわけではありませんが、どんなに良い芸を持っていても死んじゃえばそこで終わりというのも真実。かたや長生きすることでじわりじわりと評価を上げて晩年には名人の仲間入りを果たすこともあるのがこの世界です。

 天才といわれながら早世した志ん朝師匠や枝雀師匠はきっと芸に対する悩みやストレスで命を縮めてたんじゃないでしょうか。神経すり減らすぐらいに落語に打ち込んでたエピソードには事欠かない2人ですから。まぁその辺のことは凡才の私には計り知れないんですけどね。あと酒で体壊して死んじゃうパターンも多いですね。まぁ噺家は飲む機会なんていくらでも作れますし嫌な事を忘れるのにお酒は便利ですからね。

 なんて長々と書きましたが、私鬼丸は今年49歳を迎えるにあたり体のメンテナンスを行いました。昨年10月からコロナ禍で会食飲み会が減ってたこともあり、低糖質食事と筋トレと水泳を組み合わせたオーソドックスなダイエットを。芸人なら同じものばかり食べるゆで卵ダイエットとかりんごダイエットとかの方がネタっぽいんですが、ここはネタを作るより結果重視。タンパク質中心の食事1日1500キロカロリーを目安に無理のないペースで。ここでも絶食を1週間やってそのあとに食べた水みたいなお粥がメチャメチャおいしかったみたいなドラマを全く求めずあくまでも結果重視です。有酸素運動も将来はフルマラソン目指してのトレーニングの方が、のちのちネタになりそうなんですが、水泳の方がカロリー消費の効率が良いので将来性は全くないんですが水泳を採用。その結果半年で7キロ減というネタとしてパンチの弱い地味な結果に。そして長生きも芸のうちとは言ったもののダイエットに力を入れすぎて芸にあまり打ち込んでなかった半年を反省してるところです。「長生きも」の「も」は芸「も」ある人への言葉ですからね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」