著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

3.11から10年…900トンの猛毒デブリの始末はどうするんだ

公開日: 更新日:

 総務省の役人どもへの接待漬け問題で、国会は騒いでいるが、見事につまらん生中継だ。あんなヤツらのデタラメをいくら追及したところでだ。当時の総務省の担当チンピラ課長までが「そんな報告を受けたという記憶は全くございません」などと誰に教えてもらったか、今どき珍しいロッキード事件みたいな戯れ言まで真似してヌカすだけで逃げられて終わりだ。何が参考人だ。

 あんな審議なら、役人も参考人も業界の社長も社員もどいつもこいつもその辺の公民館か体育館に閉じ込めて、片っ端から尋問してやればどうなんだ。わざわざ、国会のマイクの前に出てきたり引っ込んだりは時間の無駄だ。いちいち呼ばれたら立って出てきては的外れなことを答え、また席に戻って座ってまた呼ばれてと。あれこそ国会審議の浪費だ。誰か、質問ルールを変えようというヤツが現れないのか。あの体たらくに気づいている、議員はいないのか。中継を見るたびにイラつく。

 何のための「接待」だったかぐらい、公民館に全員集めたらボロもすぐ出て分かるだろ。国会じゃ業者の社長らは自分と会社を守ることに必死のぱっちだった。でも何も白状していない。スガを真似てるのか、質問する議員の語気も弱過ぎる。昔の国会中継はケンカ腰の応酬がその辺の映画よりオモシロかった。かつての公明党の矢野委員長なんて大阪弁でまくし立てたもんだ。今、野党議員に、ケンカ腰で突きまくる政治家がいなくなったのも残念だ。時代がつまらなくなった証拠だ。この際、スガの息子君も公民館に呼びつけ「実はあの飲み会ではこんなズルい話も出まして」とぶちまけさせたらいい。別人格の父親だって国会で褒められるかもだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    朝ドラ「あんぱん」豪ちゃん“復活説”の根拠 視聴者の熱烈コールと過去の人気キャラ甦り実例

  3. 3

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  4. 4

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  5. 5

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  1. 6

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波