聖火ランナースタート 今の日本は五輪開催にふさわしい?

公開日: 更新日:

 以前から入管の劣悪な環境は国連からも指摘されていた。期限の限度もなく3年以上収容されている者もいる。政府は入管法改正案を閣議決定したが、収容期間の上限設定もせず、収容の判断を裁判所に委ねる制度もない。ほかにも技能実習生として日本に来た外国人は、コンテナの住居にすし詰めのような劣悪な環境で働かされ、逃げ出してもコロナで帰国もできず、保護団体で暮らす人々がたくさんいる。

 世界中のアスリートを笑顔で出迎え、平和の祭典とうたって大掛かりなイベントを強行する。その同じ国で外国の人がまるで「山椒大夫」のような扱いを受けている。

 メダリストの有森裕子さんはNHKの番組で、「五輪開催の理由に選手やスポーツを思うのはやめて欲しい。社会ファーストだ。ちゃんとした社会があってその下にスポーツや文化がある。オリンピックはそのひとつに過ぎない」と言った。

 まさにそうだ。

 また福島では先月の地震原発1号機の水位が下がり、毎時3トンの注水を4トンに増やしたと東電が発表した。これでアンダーコントロールと言えるのか。その福島から走り出す選手の掲げる聖火は、本当に愛と平和を称え燃えているのか。オリンピックを開催するのに、今の日本は本当にふさわしいのか。

 本当にやるんですかオリンピック。笑顔で。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  1. 6

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  3. 8

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  4. 9

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  5. 10

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意