著者のコラム一覧
平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

ARBは最高到達点・武道館公演翌日にロフトでライブを開催

公開日: 更新日:

 18日にサンボマスターのライブを中野サンプラザで見た。栃木、千葉、東京、そして名古屋(26日)、大阪(7月24日)とライブは続く。長い自粛生活。どうしてもライブで聴きたかった。あのスリーピースバンドの爆音を、ボーカル山口隆さんの歌とMCを。彼の歌とトークは、最近よく聴いているヒップホップのよう。テンポよく心の中に染み渡った。2020年に結成20周年。コロナ禍で抑圧されている若者の目には、とても新鮮に映っているのではないだろうか。新宿ロフトは1970年代後半以降、パンク・ニューウエーブ路線に舵を切った。中野で爆音を聴きながら、ロフトでのARBのパフォーマンスを思い出した――。

  ◇  ◇  ◇

 そもそもARBは同じ事務所だったチューリップ、甲斐バンドと同じ路線で売り出されようとしていたことに反発し、ホームにしていた新宿ルイードを離れ、新宿ロフトで場数を踏みたいと言ってきた。ピンク・レディーの前座をやらされたこともあってボーカルの石橋凌さん、ギターの田中一郎さん、ドラムのキースさんは「すぐにでも独立したい! 自分たちの事務所を持ちたい!」と鼻息を荒くしていた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず