著者のコラム一覧
平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

ウイルスとAIと共存し、今後も時代とともに生きていきたい

公開日: 更新日:

 ロッカーのPANTAさん(71)をインタビューし、個人的な思いをフェイスブックにアップした。「彼のライブで損をしたことがない。40年前にもファンクラブがいたし、動員力のある<安全パイ>だった。売れないバンドの客が増える、増えないといったスリルがなかった。なのでPANTAさんには思い入れがない」「歌詞は挑発的で政治的。でも激動の時代に彼は新左翼には近づかず、ノンポリ的な立ち位置にいた。基本スタンスは<人間愛>。だから社会の不正が許せない。だから歌う。だから表現する」。こんな自分勝手で失礼な物言いにPANTAさんは「これからも人間愛にのっとり、精進いたします」と紳士的にサラリと受け流してくれる。とにかく! 今のPANTAさんの旺盛な発信力はいい。聴かなきゃ損するよ! PANTAさんの最終回。アレコレ胸中を語ってもらった。

「頭脳警察を結成したのが1969年。この年を<変革の年>と思っていました。1月に東大安田講堂が陥落。8月には愛と平和と音楽の祭典であるウッドストックが行われ、12月にはオルタモントの悲劇(野外コンサートで死者4人)が起こった。でも本当の意味で<変革の年>は1967年だと思います。大規模野外コンサートのモントレー・ポップ・フェスティバルが行われ、米国ではフラワー・オブ・ラブというムーブメントが起こった。世界の反体制運動が下火になろうとしていた1969年は、むしろ<収束の年>としか思えない。そんな年に活動開始した頭脳警察だからこそ、思いっ切り過激に見えたのでしょうね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です