「報ステ」大越健介キャスター抜擢で…テレ朝から聞こえてきた不協和音

公開日: 更新日:

 鳴り物入りでNHKから「報道ステーション」(テレビ朝日系)に抜擢される大越健介キャスター(59)。

 同番組の10月からの布陣も発表された。月~木曜は大越をメインに、同局の小木逸平アナ(47)と入社2年目の渡辺瑠海アナ(24)が担当。金曜は、富川悠太アナ(44)とフリーの徳永有美(45)が担当する。また富川は、月~木にもリポーターとして出演するという。

 しかし、「大越ありき」の今回のリニューアルには、局内から疑問の声が噴出しているという。

■視聴率は取れているのに…

「そもそも『報道ステ』は今のキャスター陣で高視聴率をキープしています。あれだけ世間を騒がせた『WBS』(テレビ東京系)の枠移動でも影響を受けなかった。現在も番組の世帯平均視聴率は12~14%を取っている。有事が起これば15%台に達します」(テレビ朝日関係者)

“NHK流”が通用するか

 局内の異論はこれだけにとどまらない。大越の起用は、制作費逼迫の危機を招くとみられているからだ。

古舘伊知郎がキャスターだったころ、制作費は常に赤字だった。それは古舘のギャラが高かったからです。当時、古舘のギャラは1日300万円以上といわれていましたが、今回、大越はその約4分の1、1日当たり80万円程度とみられています。それでも年間では1億円を優に超える計算となる」(芸能プロ関係者)

 さらに漏れ伝わってくるのは、元NHKで看板を張っていた大越の生真面目ぶりだ。一部では人情味に厚く、権力に屈しないという評価なのだが……。

「NHKはひとつのネタをVTRにするまで徹底して作り込む。民放の10倍の時間と労力をかけて取材して完パケを制作します。つまりNHKのやり方を大越が強く求めた場合、『報ステ』のスタッフが“NHK流”“大越流”に耐えられるのかですね」(番組関係者)

 大越の大抜擢は波乱含みである。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  3. 3
    試合ガタ減り、選手クーデター未遂…“不毛の8年”で晩節汚した青木功JGTO会長ついに退任

    試合ガタ減り、選手クーデター未遂…“不毛の8年”で晩節汚した青木功JGTO会長ついに退任

  4. 4
    岸田自民は補選「全敗」確定情報…島根1区も水面下で“白旗”揚げちゃった? 党幹部すら諦めモードの末期状態

    岸田自民は補選「全敗」確定情報…島根1区も水面下で“白旗”揚げちゃった? 党幹部すら諦めモードの末期状態

  5. 5
    ソフトB山川穂高を直撃「古巣への不義理、SBファンの拒否反応をどう思っていますか?」

    ソフトB山川穂高を直撃「古巣への不義理、SBファンの拒否反応をどう思っていますか?」

  1. 6
    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

  2. 7
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  3. 8
    「アンメット」の“三瓶先生”にハマる視聴者続出!杉咲花も惚れた若葉竜也「無愛想な魅力」の原点

    「アンメット」の“三瓶先生”にハマる視聴者続出!杉咲花も惚れた若葉竜也「無愛想な魅力」の原点

  4. 9
    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

  5. 10
    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ