小山田圭吾、小林賢太郎、竹中直人…開会式辞任ドミノ「吉本興業」に衝撃走る

公開日: 更新日:

 東京オリンピックは日本勢の金メダルラッシュに沸いているが、開会式直前に海外に恥をさらした辞任ドミノの余波は続いている。

 開閉会式の楽曲制作を担当したミュージシャンの小山田圭吾(52)は、過去の雑誌インタビューに掲載された“イジメ自慢”で開幕4日前に辞任。さらに制作チームのショーディレクターだった元お笑いコンビ「ラーメンズ」小林賢太郎氏(48)が、コント内でかつてユダヤ人に対するホロコーストをネタにしていたことが判明し、前日になって解任された。

 その後、俳優の竹中直人(65)が木やり歌とダンスのパフォーマンスの出演を開幕前日に辞退していたことも週刊文春に報じられた。竹中がドタキャンしたのは、36年前に障害者や女性を揶揄するようなコントを演じていたことが理由だという。

「とてもじゃないが把握しきれない」

 こうした今回の辞任ドミノの影響は今回の東京オリンピックだけで済みそうにない。2025年に行われる大阪万博にも懸念が広がっている。五輪同様、世界中から注目が集まるイベントのためだが、ショーなどの出演者や関係者の身体検査は、これまで以上に厳しくなることが予想される。

「大阪万博のイベント部分を一手に仕切っているのは地元の吉本興業です。誘致の段階から大阪府・市と強力なタッグを組んでおり、『万博誘致アンバサダー』には、事務所の看板であるダウンタウンの2人が就任するほどの気合の入れようです」(テレビ局関係者)

 だからこそ、開幕直前の辞任劇を目の当たりにし、吉本興業は戦々恐々としているという。

「当然、多くの吉本芸人さんが大阪万博に関わる予定ですし、演出などの裏方としても仕切るはずです。実際にイベントの際に発注するオフィシャルのカメラクルーや映像編集も全て吉本の子会社が受注していますからね。ですが、巨大な芸能事務所だけに、20年、30年前のコントやテレビ番組での発言などまで全て問題視されたら、とてもじゃないが把握しきれない。当時の芸人さんはセクハラ、パワハラまがいの芸風が当たり前でした。それらが細かく“発掘”されて現代の厳格な基準で世界発信されたら、大炎上は免れない。吉本としては頭の痛い問題でしょうね」(芸能プロ関係者)

 吉本興業は大阪万博のイベントで、自社のタレントを大々的に世界にアピールしようとしているが、果たして無事に乗り切ることはできるのだろうか。 

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  3. 3

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 4

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  5. 5

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  1. 6

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  2. 7

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 8

    福山雅治の「不適切会合問題」で紅白に地殻変動が? “やらかし”がPerfume「トリor大トリ」誘発の可能性アリ

  4. 9

    Perfumeのっち、大学中退話が地上波TV解禁でファン安堵…「ネタに昇華できてうれしかった」の反応も

  5. 10

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち