著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<23>デヴィ夫人を呆れさせた早貴被告の振る舞い

公開日: 更新日:

 しばらくしてアプリコの番頭役マコやんから相談の電話が来た。私が鮎子さんの携帯に連絡すると、彼女が出た。

「結婚について両親に相談したら、すごく怒られました。いろいろなものをプレゼントしてもらいましたから、全て返却したいと思います。吉田さん、それでなんとかまとめてもらえませんか?」

 彼女の慎み深さや優しさが伝わってきた。

「じゃあさ、オレも鮎子さんに連絡できなかったことにするよ。プレゼントは返さなくても問題はないって」

「それで大丈夫ですか?」

「うん、なんとかするから」

 ドン・ファンは従業員を東京に行かせて鮎子さん捜しをさせようと画策していた。

「困ったもんやな。彼女を捜し当てたとしても、彼女の意思が変わらないと結婚なんて無理や」

 マコやんは何度も私に電話をしてきた。

「社長、ボクも鮎子さんに何度も電話をしましたが、全然連絡が取れません。これは縁がなかったと諦めるのも肝心ではないですか?」

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