著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<21>800万円のロングコートを着てムービーカメラの前で悪代官のように振る舞う

公開日: 更新日:

「あんた、よう和歌山のことを知っているなあ」

 野崎幸助さんと愛人を追ってやってきた那智勝浦の居酒屋で、風采の上がらないじいさんが話しかけてきた。

「素材はいいのですから、ドンドン宣伝するべきです。観光客が来ないとか過疎だとか言っているみたいですが、上手にアピールをしなければ人は来ませんって。観光協会あたりがマイナス思考になっているからダメなんですよ」

 私は和歌山に縁もゆかりもなく、親戚がいるわけでもない。が、不思議な糸でつながっているという意識が強くある。旅田卓宗・和歌山市長が収賄や背任の容疑で逮捕される前に愛人と金についての疑惑を記事にしたことがあった。演歌歌手の坂本冬美が1年間の休養宣言をして身を隠していた時、その元気な姿を南紀白浜のゴルフ場でキャッチしてスクープしたこともある。

 それから、このドン・ファン騒動と、和歌山が私のことを引っ張っているような気がするのだ。

「ヨッシー、和歌山だ、紀州だって力説しておったなあ」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ