著者のコラム一覧
細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

飯野矢住代誕生秘話<5>ミス・ユニバース予選落ち「今後は銀座のクラブでホステスとして働きます」と

公開日: 更新日:

「二号の娘発言」が物議を醸したことで、マイアミビーチで開催されるミス・ユニバース世界大会への渡航費が集まらず、それどころか実行委員会から「出場辞退」を暗に示唆され、揚げ句に右翼から脅迫まで受け、一時は世界大会への出場を諦めかけた飯野矢住代だったが、銀座「姫」のマダム、山口洋子の援助もあり、どうにかマイアミビーチへと飛び立った。ただし、母親も同伴させていたというから、矢住代本人が泣訴するほど費用が集まらなかったわけではないのかもしれない。事実「これで親孝行ができた」と、ケロリとしている。

 いざ出場した世界大会だったが、世界の壁は厚く、児島明子以来の日本人世界王者の栄冠が矢住代の頭上に輝くことはなかった。ちなみにこの年(1968年)のミス・ユニバース世界王者はブラジル代表のマーサ・バスコンセロスである。世界大会の審査員の一人で「JNNニュースコープ」(TBSテレビ系)でキャスターを務めていた田英夫(のちに参院議員)は、矢住代を取り巻く審査状況について、次のように明かしている。

「予選でおちたのはからだの差でしかたのないことです。だが人間的には評判がよかった。アメリカの審査員のミセス・アブトンやイスラエルの審査員はさかんにほめていました。ほかの人が代表になったとしても、飯野さんよりよかったか、というと、それはギモンです」(「週刊文春」1968年12月23日号)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・橋上秀樹監督代行とは何者か…原辰徳氏には干され、阿部監督が心酔した“野村ID野球”の継承者

  2. 2

    (3)巨人の次期監督は誰か…松井秀喜氏、桑田真澄氏より“現実味”帯びる原辰徳氏の4度目登板

  3. 3

    (1)阿部監督の暴行事件は巨人にとって“渡りに船”だったか…異様に早い「解任判断」の裏側

  4. 4

    ゾンビたばこ羽月隆太郎「共犯者暴露」の大きすぎる波紋…広島・新井監督の進退問題にまで飛び火か

  5. 5

    (2)阿部監督「長女の手紙」で潮目一変…巨人が“事件矮小化”を手引きしたのか

  1. 6

    高市首相「中傷動画」疑惑に逆ギレ答弁連発 質問した野党議員の制止振り切り“ご飯論法”で一気まくしたて

  2. 7

    絶好調!巨人・阿部慎之助を支える最強あげまんグラドル小泉麻耶

  3. 8

    ゾンビたばこ羽月隆太郎が涙の激白 広島内で「関与は6人」「壮絶イジメ」「裏切り」【会見全文】

  4. 9

    維新はシャカリキでも産業界は「ノーモア都構想」…企業がごっそり“脱・大阪”前年度比1.8倍増

  5. 10

    広島羽月 お立ち台で見せた初々しい“坊主頭”の意外な理由