著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学 家政学部准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【ヒハツ】血流を促進し体温を上げる作用で冷え性に役立つ

公開日: 更新日:

 古代インド原産のピパーツ(ヒハツ)は、サンスクリット語で「ピッパリー」と呼ばれ、アーユルベーダ医学では消化促進や強壮を目的に利用されてきました。紀元前5世紀にはヒポクラテスが薬草として言及しており、古代ローマでも黒こしょうより高価な香辛料として取引された歴史があります。日本では沖縄県八重山諸島で「島こしょう」「ピパーチ」と呼ばれ、八重山そばや炒め物の香り付けに利用されています。

 そんなヒハツに含まれる辛み成分ピペリンには、血流を促進し体温を上げる作用があることがヒト試験で報告されています。日本で行われた小規模臨床研究では、ヒハツ粉末を約1グラム摂取することで皮膚表面温度が上昇し、毛細血管が拡張することを確認しています。この作用は、冷え性や末梢血流の低下が気になる人に役立つ可能性がありますね。

 また、体内の酸化ストレスマーカーを低下させてくれる働きのあるウコン(ターメリック)にはクルクミンという成分が含まれるのですが、水に溶けにくく、単独では吸収率が低いのが欠点です。ところが、ピペリンと一緒に摂取すると、クルクミンの吸収率が数十倍に上がることがヒト臨床試験で確認されているのです。クルクミンは脂溶性なので、油脂を含む料理と一緒に取ると吸収がさらに高まりますよ! ターメリックを使った料理はカレー。まさに脂質と一緒に取れるので効率的ですね。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  2. 2

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  3. 3

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 4

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  5. 5

    東京・赤羽、先行する第1地区に110メートル級、せんべろの1番街が丸ごと潰される危機

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?

  4. 9

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  5. 10

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風