「罠」キャサリン・ライアン・ハワード著 髙山祥子訳

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「罠」キャサリン・ライアン・ハワード著 髙山祥子訳

 アイルランドのダブリンに暮らすルーシーは、1年前に消えた妹のニッキを見つけるため、毎夜、人通りのない道を歩き、声をかけてきた男の車に乗り込む。付近では若い女性の失踪事件が相次ぎ、誕生会が開かれていたパブからの帰り道に消えたニッキは2人目の失踪者だった。亡母が残してくれた家で、ニッキの恋人・クリスとともに妹の帰りを待つルーシーを周囲は好奇の目で見る。

 進展がない中、刑事のデニースが訪ねてきた。連続失踪事件とは関係ないと思われていた若い女性が保護され、彼女から新たな証言が出たというのだ。そんな中、ドキュメンタリー番組のキャスターがルーシーに接触してきた。

 独力で妹の捜索に奔走するルーシーを主人公に描く迫真のサスペンス。 (新潮社 1100円)


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