(2)補聴器と間違って「集音器」を購入する
「補聴器より安いから集音器を購入したけど、結局、聞こえなかった」
こうおっしゃるお客さまが結構いらっしゃいます。改めて補聴器を購入してくれればいいのですが、「集音器がダメだったから、補聴器もダメだろう」となるケースが少なくありません。
みなさん、集音器と補聴器を混同しているのですが、これら2つは別物です。
集音器は、周囲の音をマイクに集めて大きくし、聞こえやすくする電化製品。高音から低音まで全ての音を一律に調整する機能しか付いていません。全ての音を大きくすると、聞こえている音も大きくなりますから、耳を痛める結果になりかねません。
対して補聴器はその人の持つ聴力に合わせて、微妙なチューニングができる医療機器です。聞こえている音は抑え、聞こえていない音は大きくし、突発音を抑制し、雑音の中では会話の音だけを大きくします。
値段に引かれて通販で集音器を購入し、後悔する人がいる一方で、見かけ上は似ているので「見分け方が分からない」という人も多いです。中には、集音器が補聴器だと最後まで思い込んでいる人もいます。