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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

新型マツダCX-5が欧州で発表! 期待できそうなぶん、悩みも尽きないワケ

公開日: 更新日:

マツダCX-5(価格未定)

 マツダファンにとっては待望と同時に悩ましい新型車がお目見えした。先週欧州で発表されたミディアムSUVの新型マツダCX-5だ。日本には26年度をメドに導入されるはずで、来年には詳細がお届けできるはずだ。

 CX-5はご存知今のマツダスカイアクティブ革命の象徴的存在で、2012年に初代が登場。端正な欧風デザインと独自のパワフルなクリーンディーゼルでいきなり大ヒットし、そのまま2017年には現行2代目へとフルモデルチェンジ。人気を不動のものとした。

 好調時は同社グローバル販売の約3分の1を占め、収益の5割を稼ぐと言われた不動の4番バッターだ。

 よって今回の13年目の3代目の登場は喜ばしい反面、逆にそうとも言いきれない部分がある。

 想定できる範囲でいうと、新型は基本的には2代目の正常進化だ。骨格はおそらく進化型FF系プラットフォームで、欧州仕様の全長×全幅×全高は4690×1860×1695mm。現行モデルより115mm長く15mm広く5mm低い。

今まで以上に陰影あるデザインへと進化

 気になるフロントマスクは、おなじみの掘りの深い逆5角形グリルをそのままに、全体がマットな質感でクオリティアップ。フロントLEDライトは二層化で迫力を増し、リアコンビランプもマツダらしい伸びやかなL字型。

 何よりサイドパネルの抑揚が今まで以上に陰影あるデザインへと進化し、伸びたホイールベースと共にエレガントさが増した。

 一方、細かな数値は明らかにされてないが、大きくなった分、リアドアやラゲッジ開口部も拡大。リアシートは足元スペースが広くなり、チャイルドシートも取り付けしやすくなっている。また開口部の広いダブルサンルーフの採用やラゲッジ段差の解消、先進安全の進化と共にモニター類もデカくなり、デジタル性能は明らかに向上している。

 サイズ拡大は国内使用でも問題なさそうだし、唯一の懸念材料はパワートレインの整理。現在好評の2.2ℓディーゼルは廃止され、当面は2.5ℓマイルドHVの進化版がメイン。

 ただし再来年には新作の「スカイアクティブZ」と呼ばれる独自フルハイブリッドを投入予定。ソイツがディーゼルの代わりになるのが理想的だ。

難しい新ラージFR系との共存

 残る問題は値上がりだが、大変革がない分、高騰は抑えられそうだし、乗り心地の向上も見込め、インテリア質感も高い。間違いなくヒットが望めるデキだ。しかしそれは喜ばしい反面悩ましい。

 なぜなら、22年に登場したFR骨格の新ラージ商品群と一部存在エリアがバッティングするからだ。

 というか、そもそもラージなCX-60やCX-80が登場した時、室内の広さ等が被るCX-5は廃止される? というウワサもあった。

 しかしご存じの通り、国内を中心にラージ系はスタートダッシュに失敗。今後徐々に伸びていく予定だが、当面従来通りのFF商品群をブラッシュアップする必要があり、今回の3代目追加となったのであろう。

 新型CX-5は前作までが安定人気を誇った分、キープコンセプトであれば成功が見えてくる。その一方、新作を食ってしまう部分もある。その辺りが悩ましいわけで、一長一短アリ。

 いつの時代も世代交代というのは難しいものなのである。

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