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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

「朝の顔」になった麒麟・川島の”礎”は顔を見せない影の献身

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 川島は以前、「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ)でコメンテーターの仕事をしていた。不倫や不祥事などの芸能ニュースに「どう思いますか?」と聞かれても、どうも思わなくてコメントがうまくできなかった経験もありワイドショーだけは出ないと決めていた(テレビ東京「あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~」20年7月21日)。だから、自分に朝の情報番組のMCは無理だと思ったが、聞けば「完全バラエティー路線で行く」という。それだったら、と思い引き受けた。

 ところが、番組開始前には「ちょっとぐらいニュース扱うかもしれません」「『ヒルナンデス!』みたいに報道フロアからのニュースについて、ひと言やりとりはできますか?」などとスタッフから提案された。それでも川島は「できません、申し訳ない。これをやりだすと自分に嘘つくことになります」と断固拒否(YouTube「佐久間宣行のNOBROCK TV」21年8月4日)。

 その結果、オリンピックの時期でさえ、関連ニュースすら扱わず、出演者から「大喜利番組」と形容されるほど、朝の番組ではあり得ないような、お笑い要素の強い番組が出来上がった。

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