著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

宮川大助・花子<3>花子さんは周囲の気遣いに感謝「知らんふりして“乗っかって”た」

公開日: 更新日:

 大助さん中心のしゃべりだったデビュー当初(1980年ごろ)から試行錯誤を重ね、現在の花子さんが一方的に圧倒する「かかあ天下漫才」のスタイルへ変貌していくと共に、各種の新人賞を総なめにするなど人気と知名度をあげていかれました。そんなさなかの1988年、花子さんに胃のポリープが見つかり、摘出手術をされ、以降、入退院を繰り返されました。

 私は93年から始まった朝の情報番組で構成作家とタレントとして花子さんとご一緒するようになり、花子さんが「(手術から)5年過ぎたからもう大丈夫みたいやわ」と言われ、ポリープが実は“がん”だったことを初めて知りました。

■「花子には知らせるな!」と箝口令も…

「花子には知らせるな!」と箝口令が敷かれていて、関係者にも誰も知らされていませんでしたが、花子さんご自身は「最初は私もポリープやと思てたけど、あれだけ検査して手術して、厳しい稽古してた大坊(大助さん)がきついこと言わんようになったらわかるがな、普通やないねやいうのが。けどみんなが『花子には知らせんとこ』て、守り通してくれてんのに、『私がんちゃうのん!?』て言われへんやんか。せやから知らんふりして“乗っかって”たがな」と笑いながら周囲の徹底した気遣いに感謝をされていました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する