<6>「収穫したお米は『談志米』と名付けて贈答品に」

公開日: 更新日:

 くしくも、11月21日は立川談志の命日であった。談志に可愛がられた仲に、思い出を語ってもらおう。

「師匠は新潟県の岩室に田んぼを持ってまして、毎年田植えと稲刈りに行ってました。僕と兄さん(菅)もよくお手伝いに伺って、一緒に農作業をしたのがいい思い出です。師匠は最初にちょっとだけやって、あとは地元の人に任せて見てる。作業が終わると宴会です。そこで師匠の雑談を聞くのが楽しみなんです。哲学的な人生観から政治ネタ、小噺までやってくれる。それも2時間以上。地元の皆さんはそれが楽しみでお手伝いに来てたんです」

「講演がタダで聞けるようなもんだよね」

「収穫したお米は『談志米』と名付けて贈答品にしてました」

 私も毎年「談志米」を頂戴していた。がんを患ってから届かなくなり、寂しい思いをしたものだ。

 仲は芸人になって以来の北区の住民で、北区文化振興財団とは古い付き合いである。その縁で、王子の北とぴあ・さくらホールにおいて、毎年自らプロデュースする会を開いている。その「ナカハチの会」に、談志は何度もゲスト出演した。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ