<6>「収穫したお米は『談志米』と名付けて贈答品に」

公開日: 更新日:

「ありがたかったですね。いい落語をやっていただきました。中でも『笠碁』が素晴らしかったですね」

 私もその会で聴いている。仲の良い者同士が口喧嘩をして絶交状態になるが、仲直りするという噺だ。打ち上げの時に、「今日の笠碁は、俺と小さんをモデルにした」と言っていた。

「そうでしたか。小さん師匠と仲直りしたかったんでしょうね」

 2011年に入ると、談志は声がかすれて、聞き取りづらくなっていた。それでも2月22日に東京芸術劇場で催された東京ボーイズの会にゲスト出演した。

「『立川談志コレクション』と銘打って、師匠に作っていただいたネタだけやる企画だったので、無理して出て下さいました。洋服のまま立ち高座で、ピンマイクを付けて、得意のアメリカンジョークをやってくれたんです」

「ちょっとでよかったのに、受けるんで長くなって、たっぷりやってくれたんだよな。芸人の執念みたいなものを感じたね」

 談志が他の芸人の会のゲストに出たのは、それが最後になった。大好きな東京ボーイズの会で本望だったろう。=つづく

(聞き手・吉川潮

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網