やっぱりその人生ってのは無駄な時間はないなあとシミジミ…

公開日: 更新日:

 所謂下町に住み着いて、三七、八年になりますか。その当時二十歳の若い衆が歳を偽って酒呑んでましてね、身体がいいのと、老けた顔してるから、てっきり二四、五歳だと思ってたら、ある日、「師匠《アタシの事であります》自分二十歳になりました」と宣い驚かされましたが、実に二十数年振りに会い、ヨオーヨオーてな訳で痛呑しましたネ。

 コノ若い衆、西田君と云うんですが、とにかく下町っ子らしく、祭りが大好きで、やれ三社様だ深川祭りだと、東京中の祭りに目がない。祭りとくれば喧嘩がつきもの。「オマエ、祭りに行ってんのか喧嘩に行ってんのかドッチだ」「イヤ仕方ないんすよ、色々ありますから」「何がイロイロだ馬鹿! いいかげんにしろ」なんて口酸っぱく云ってたモンですが、面白いもんです。今じゃ五十を越えてやっぱり人間は落ち着くんですなあ。

ニシダ、やっぱりお前も人間だったなあ、すっかり良い男になって結構々々」「師匠、よしまさ呼んでますから、会いたいでしょ」「エッ、オー会いたいネー、アイツ元気かよ」「アイツ、ハゲましたよ」「ハゲはお互い様よ」なんてワーワー呑んでると、よしまさ君やって来まして「師匠、お元気そうで」。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です