「眞子さまの乱」(20年11月)は国民の常識の一歩も二歩も前を行っていた

公開日: 更新日:

 眞子さんはなぜ3年近くもバッシングされ続けるのか――。前回「眞子さんも…皇室の女性はなぜ叩かれ続けるのか? バッシングの歴史」に続いて考えてみたい。どうも、そこには複雑な国民感情があるようだ。

【写真】この記事の関連写真を見る(15枚)

 眞子さんと小室さんが婚約を発表したのは、平成時代も終盤の2017年9月だった。久しぶりの慶事に誰もが喜んだはずだが、半年も経たないその年の12月になると、小室さんの母親の金銭スキャンダルが飛び出した。久々の皇室スキャンダルに世間は驚くと同時に注目したのだが、もしこれが高度経済成長期で起こっていたら、これほど長くバッシングは続かなかったのではないだろうか。

 残念ながら、かつて言われた「失われた20年」が「失われた30年」になっていて、世の中は沈滞ムード。そのうえアベノミクスで借金までして金をばらまき続けたのに、景気は一向に回復せず、金は庶民に渡らず富裕層にどんどんたまっていく。そんな時代に、父親が自殺して借金も返済していない家の息子が、あろうことか内親王と結婚するというのである。「小室家なんてうちより下じゃねえか」なんて言う人が出始めた。おかげで眞子さんが小室さんを「太陽のような明るい笑顔」、小室さんが眞子さんを「月のように静かに見守って下さる存在」を表現したことまでクソみそに叩かれ始めた。「こんな問題のあるヤツと皇族が結婚するなんてありえない」というわけだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」