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吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<138>質問書で300万円の手数料の返還を促す 信じられない返信が…

公開日: 更新日:

 2018年9月半ば時点で、早貴被告の弁護士はアプリコと契約していなかった。それでも早貴被告は野崎幸助さんの相続人であり、Fさんからすれば相手方になる。そのFさんから、早貴被告の弁護士が手数料を取ることは利益相反となるので、ご法度だ。

「それと、もし500万円分が時効であるのならば、弁護士はその証拠を示さなければ信憑性がありませんよね」

「そうですよね。私もおかしいと思いました。もし吉田さんが言っているのが本当であれば、ひどい話ですね」

 それまで私とFさんの会話を黙って聞いていた息子さんが眉をひそめた。

「で、どうしたらいいんですか? 弁護士さんを雇うような余分なお金はないし……。着手金とか相当取られるんでしょ。争っても返さないって言われたらおしまいだし」

 困惑しているFさんと息子さんが不憫だった。

「……分かりました。これは私が知恵を出して取り戻すように仕向けますから」

 アプリコを潰し、アプリコから金銭の振り込みを受けていた連中が、高齢の女性も惑わせて利益を得ていたとすれば絶対に許すことはできない、と怒りが湧いてきた。

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