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吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<179>早貴被告の裁判はいつになるのか、検察はどう挑むのか?

公開日: 更新日:

 ドン・ファンが覚醒剤を飲んだと思われる時刻に自宅に一緒にいたのは早貴被告しかおらず、飲ませられる立場にいたのは彼女だけだった。近く愛犬イブのお別れ会が開かれることになっていて、ドン・ファンは会を成功させるために張り切っていたので、自殺は到底考えられない。彼女は夫から離婚されそうなので遺産を奪うために殺害した──これが県警の見方であり検察の方針も変わらないのではないか。物証がない場合の裁判は、以上のような流れになるだろう。覚醒剤は何らかの方法で入手したとせざるを得ないが、果たしてこれで公判が維持できるかが大きな疑問である。

 実はこの「ドン・ファン殺害事件」の前に物証が乏しく、似たような裁判が和歌山地裁で行われていた。2017年7月に発生した「シュノーケル殺人事件」がそれである。大阪に住む30代の夫婦(子供はいない)が田辺市に隣接する温泉で有名な白浜町の磯でシュノーケルを使って泳いでいたのだが、夕方になって夫が「妻が行方不明となった」と近くのダイバーショップに助けを求めてきたのだ。

 その後、1.5メートルほどの深さの磯の海底に沈んでいる妻が発見され病院に運ばれたが、2日後に死亡したという事件であった。 (つづく)

【連載】紀州のドン・ファンと元妻 最期の5カ月の真実

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