御年95! 今、野村昭子さんのような役ができる女優さんているのだろうか?

公開日: 更新日:

 今、野村さんのような役ができる女優さんているのだろうか? 現在95歳。東京は神田の生まれで今でもちゃきちゃきだ。私は森下町の幼稚園と新大橋の小学校出だが「ああ、向こうの方ね」「ちっ」という今ではどうでもいい下町あるある小競り合いも健在。撮影現場でも歯に衣着せぬ発言でガーシーならぬ「あの女優は監督のアレだから」はまだしも、ドラマの番宣番組でみんなで温泉に入ってトークする時も「バスタオルを巻いて湯船に入るのはおかしい!」と言って結局、野村さんだけ遠くの方で全裸でバチャバチャ入っているという不思議な演出になった。

 かといってネチネチしているわけでもなく、非常にスッキリさっぱりしている。薬学科卒業で薬剤師でもあり東大病院にもお勤めだった。これが70年ぐらい前の話だからなおさら素晴らしい。会えてとてもうれしかったがどうしても次の約束があって行かねばならず、それを伝えると「そんなにうれしかったのに、行くの?」と言われた。確かにその通りで、さすがの返しだと思ったが、お寿司屋の大将が「よくいらっしゃいますよ」と言うので後ろ髪を引かれながらもお別れした。オールフリーの小瓶をゆっくり手酌で飲んでいた。カッコ良かった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾