上島竜兵さんは芸人の“矜持”忘れず…「リアクション芸」の凄みと功績

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 ダチョウ倶楽部の上島竜兵さん(享年61)が急逝したことで、芸能界だけでなく日本中から悲しみの声が上がっている。

 上島さんがメンバーと一緒に築いてきた笑いの数々は、多くの人に親しまれた。

 元々は役者志望。「ビートたけしお笑いウルトラクイズ!!」などで共演したタレントのダンカン(63)は、「(上島さんは芸を)一切考えない。でも、こうしたら? と言うと、それを120%で面白くする。すごい才能」とスポーツ紙の取材で答えている。

 そして「アツアツおでん」「熱湯風呂」などの“リアクション芸”を確立させた。お笑い評論家のラリー遠田氏はこう話す。

「リアクションを芸にまで高めた第一人者と言っても過言ではないと思います。しかしそこには立ち居振る舞いから細かい段取りに至るまでプロの技があった。さらに今やその段取りや裏側さえも誰もが知っていて、『押すなよ、絶対に押すなよ~』の後のオチが分かっていても笑える領域にまで高めました」

 確かに“お約束のギャグ”は名人芸の域に達しており、まさにレジェンドだった。お笑い研究家の鈴木旭氏もこう続ける。

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