上島竜兵さんは芸人の“矜持”忘れず…「リアクション芸」の凄みと功績

公開日: 更新日:

 ダチョウ倶楽部の上島竜兵さん(享年61)が急逝したことで、芸能界だけでなく日本中から悲しみの声が上がっている。

 上島さんがメンバーと一緒に築いてきた笑いの数々は、多くの人に親しまれた。

 元々は役者志望。「ビートたけしお笑いウルトラクイズ!!」などで共演したタレントのダンカン(63)は、「(上島さんは芸を)一切考えない。でも、こうしたら? と言うと、それを120%で面白くする。すごい才能」とスポーツ紙の取材で答えている。

 そして「アツアツおでん」「熱湯風呂」などの“リアクション芸”を確立させた。お笑い評論家のラリー遠田氏はこう話す。

「リアクションを芸にまで高めた第一人者と言っても過言ではないと思います。しかしそこには立ち居振る舞いから細かい段取りに至るまでプロの技があった。さらに今やその段取りや裏側さえも誰もが知っていて、『押すなよ、絶対に押すなよ~』の後のオチが分かっていても笑える領域にまで高めました」

 確かに“お約束のギャグ”は名人芸の域に達しており、まさにレジェンドだった。お笑い研究家の鈴木旭氏もこう続ける。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景