上島竜兵さんは芸人の“矜持”忘れず…「リアクション芸」の凄みと功績

公開日: 更新日:

「一口にリアクション芸と言っても、ダチョウさんの場合、ロングバージョンからショートバージョンまでちゃんと構成があって、集団芸のコントになっていた。上島さんは、トークは苦手だと話していましたが、リアクションでは絶対に笑わせるんだという芸人としての矜持があったと思います」

■誰もがギャグを知っている

 しかしながら、体を張って密着を伴うこうした芸風が、コロナ禍、そしてBPOによる昨今の“痛みを伴う笑い”への提言などの逆風にさらされていたのは確か。

 先月25日に行われたイベントで上島さんは、コロナの話題になると、「やってることがアツアツおでんとか熱湯風呂とかですから。“ケンカしてチュー”ができないからね。俺としては商売あがったりですよ」と嘆いていた。

「“痛みを伴う笑い”うんぬんという話がありますが、基本的に3人は仲がよく、信頼関係の上で面白くするためにやっているパフォーマンスであることを視聴者はみんな分かっている。それが“芸”の域にまで昇華されていたので、それにはあたらないと思います。上島さんには『人生他力本願』というタイトルの著書がありますが、後輩の有吉さんに毒舌でイジられて怒ったりするのも同じこと。相手のトークの才能を認めつつ、自分はいいリアクションを見せて笑いを取る。まさに“芸”なのです」(前出の鈴木氏)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景