著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

教団に家族を破壊されてきた41歳は、ロストゼネレーションの極北だ

公開日: 更新日:

 選挙で惨敗しようが、野党の党首ならガツンと言ってやれというのだ。あの元首相が国葬にふさわしいかどうか「答えを出すのは早すぎた」と党首が政府に咬んだら、自民党幹事長とやらが「国葬は内閣で決めてやることだから法律上も全く問題ない」とマヌケ顔で返していた。誰も法律のことなんか問うてないだろうが。バカみたい。おまけに「国葬にするのは極めてふさわしい。国民から国葬をすることにいかがなものかという指摘があるとは認識していない」と居直っていた。それはないぞ。いかがなものかと思う国民は全国中にいる。認識してない方がおかしい。勝手な政治屋たちだ。

 葬式は死人を弔うことだ。弔うのは家族や友人や知人、それぞれの気持ちだ。真珠湾奇襲を指令し、どこかで撃墜された山本五十六長官の戦時中でもあるまいし、講和条約と安保条約に署名した吉田茂でもあるまいし、今の時代、怪しい宗教団体とつながってた一政治家を国家の仕切りで弔うことは違うと思う国民も多いはずだ。それなら法律がどうだろうが内閣だけで決めず、どこの馬の骨とも知れない新人の参議院議員も含めた国会議員全員に聞いてからだろ。あの幹事長「野党はズレている」と言っていたが、どっちがズレてんだか。凡例どおり、自民党葬でやればいいのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁