吉田茂元首相の国葬を当時の「週刊読売」は厳しく批判! 今のマスコミに読ませたい

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 国民に何の相談もなく安倍晋三元首相の「国葬」が9月27日に決まった。全額国費でやるそうだが、岸田文雄首相は、なぜ国葬にするのかを国民に説明しない。

 選挙応援中に“暗殺”されたのは気の毒だとは思うが、それを理由に国葬するのはどう考えても無理がある。南日本新聞が実施したアンケートでは、「国葬に反対」「どちらかといえば反対」を合わせた反対が計72.2%になったという。

 安倍政権というのはただ長かったというだけで、実績はほとんど残していない。あれだけ大見えを切った拉致被害者救出は1ミリも前進させることができなかった。アベノミクスというネーミングは受けたが、“子分”の黒田東彦を日銀の総裁に据えてまでやったのは「株式投資」。年金積立金までつぎ込んで株価をつり上げただけだった。

 デフレからの脱却もできず、実質賃金は下がり続け、非正規労働者は増え続けた。

「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」と嘯(うそぶ)いて、国会もろくに開かず世界中を飛び回ったが、成果は上がらなかった。第一、安倍の地球儀には中国韓国は存在しなかった。プーチンに北方領土返還をほのめかされ、カネも心も捧げたが、土壇場で裏切られた。

 トランプとはゴルフを何度かやっただけで、いつも帰り際に超高額な戦闘機などを買わされ、総額は6兆~7兆円にもなるといわれている。アメリカによる植民地化をさらに推し進め、集団的自衛権まで容認して、アメリカと一緒に「戦争のできる国」へと日本を変容させてしまった。

 実績はないが、疑惑の数なら歴代首相“ナンバーワン”だ。森友、加計、桜を見る会と挙げればきりがないが、どれひとつとして説明責任を果たすことがなかった。

 森友学園疑惑では、「自分と妻が関わっていれば首相も議員も辞める」と発言したため、文書改ざんが行われ、加担したことを苦にした財務省職員が自殺してしまう。「霊感商法」で悪名高い旧統一教会とは、安倍の祖父・岸信介時代から“関係”が続いてきたはずである。

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