「どうする家康」もやっぱりか! なぜNHK大河ドラマでは“青春編”がどんどん長くなる?

公開日: 更新日:

 この8日に始まったNHK大河ドラマ「どうする家康」を見て、「あれえ、今年は青春コメディーかいな」とズッコケたのではないか。

 松本潤の徳川家康(まだ松平元康)は、緊張するとおなかが痛くなる「かよわきプリンス」で、剣術もからっきし弱く、戦を前にすると「怖くて、怖くて」と震え、織田信長が攻めてくると聞くと、パニクって兜を脱ぎ捨てて逃げる。それでいて、美しい姫様には一目ぼれして悶々……。

 もう、困ったおぼっちゃまである。この弱虫、泣き虫の若殿のドタバタはしばらく続くようで、三河を平定して松平から徳川になるのは11話目だ。

「でも、前半が若者の成長ドラマというのは、最近の大河のお約束ですよ」と民放系の番組制作プロデューサーは言う。そう言われれば……。去年の北条義時は源頼朝に翻弄され、その元愛人を片思いする青年時代が半年近く続いた。その前の渋沢栄一は尊王攘夷の志士気取りの青くさい群像が丁寧に描かれ、3年前の明智光秀は下級武士の苦難やのちに信長の正室となる帰蝶との淡い恋でやきもきさせた。なるほど、どれも「これが青春だ」で始まっている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」