ムツゴロウさん「破天荒」伝説…ライオンに指ガブリだけじゃない!民主主義の風化に苦言も

公開日: 更新日:

 心筋梗塞でこのほど87歳で亡くなったムツゴロウこと作家の畑正憲さんにはあまたの仰天エピソードがある。まずは20年以上続いた番組「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」(フジテレビ系)などでの動物との触れ合い。

「ライオンに指を食いちぎられても平然としていたり、ワニの口に笑いながら顔を入れたり、アナコンダに首を絞められ、絶体絶命というエピソードですね。犬の顔をぺろぺろなめるのは朝飯前、生きているナメクジを食べちゃったり、牛のオシッコを飲んじゃったりしてました」

 そう故人を知る放送作家は振り返る。「もし死にかけても、助けずカメラを回し続けてほしい。無駄死にになる」とし、動物に噛まれたりすることも、「むしろ習性がわかるからうれしい」と話していたそうだ。

 1935年福岡県生まれ。幼少期を中国で過ごす。中学のときに、ポーの「黒猫」を英文で暗記していたという秀才で、東大理学部に現役合格。卒業後は学研映画局に入社し、動物記録映画の製作などに携わった。退社後の68年「われら動物みな兄弟」で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。そして北海道の無人島・嶮暮帰島に移住。その対岸の厚岸郡浜中町に3万坪の「ムツゴロウ動物王国」を設立。さまざまな動物と暮らし、自然保護活動にあたる姿を記録した「ゆかいな仲間たち」は視聴率20%超の人気に。監督作「子猫物語」(86年)も大ヒットした。

 私生活も破天荒で、マージャンの腕前はプロ並み。胃がんで39歳のときに胃を全摘しても肉食だったそうで、カップ麺も月に50食は食べていたのだとか。ヘビースモーカーでもあり、晩年も心筋梗塞でドクターヘリで搬送された病院でも病室の窓から身を乗り出してプカリ。「上半身は病院の外だよって言ったのにナースに怒られちゃったんだ」と笑い話にしてしまったのだとか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」