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城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

中森明菜は20年前の「アンタ、仕事やめたほうがいいよ」の言葉を噛みしめてほしい

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 まだ2000年になる前だったか、事務所を次々変わって彼女が不遇だった頃、当時のマネジャーが違法薬物で検挙されたことがあった。「(公私で仲のいい)明菜はどうなのか?」と芸能マスコミが彼女を血眼になって捜したが、たまたま僕とカメラチームだけが彼女を見つけ、タクシーに乗り込んだところで声をかけた。すると明菜はタクシーの窓を開け、僕の質問を無視しつつ、「アンタ、仕事やめたほうがいいよ。人生、考えたほうがいいよ」と冷たく言い残して運転手をせかし、消えていった。

 翌日、僕は2つの番組で状況説明したのだが、ひとつ目の番組キャスターは故・岸部シローさんだった。岸部さんは「シロさん(僕のこと)、きつく言われてましたねぇ」という反応。もうひとつは草野仁さんの番組で、こちらは「明菜さんは、今のご自分の立場を理解していないようですね」と毅然と語っていた。

■この時の言葉を今、あえて返したい

 僕は彼女に何のわだかまりもない。ただ、この時の明菜の言葉を今、あえて彼女に返したい。歌の仕事をやりたいのだろうから、ちゃんと時間をかけて準備し、満足できる状態をつくれば、メンタルだって強くなるだろう。

彼女を待つファンはまだ多いし、コンサートをやりたい、テレビに出たいと言えば、協力するプロデューサーだっているはずだ。もう一度、本気の彼女に戻ってほしいだけに、20年以上前に言った自分の言葉を噛みしめてもらいたい。

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