著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

上白石萌音は存在感の中にロマンチックな魅力を秘める“印象派”女優

公開日: 更新日:

 上白石萌音は1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。映画「君の名は。」、ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)、NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」などで主演。妹の上白石萌歌との女優姉妹としても知られているが、2人の魅力の違いを鹿児島名産の果実にたとえるなら、姉は甘夏みかん、妹はパッションフルーツだ。

 上白石姉妹の母親が元音楽教師だったこともあり、ともに「音」「歌」と音楽にちなんだ文字を名前に含む。

 両親の願いがかない、現在は2人とも女優としてだけでなく歌でも活躍している。

 モネという音の響きから連想するのは、印象派の画家クロード・モネだ。彼女自身もモネの絵が好きで、雑誌「an・an」の表紙でモネの代表作「睡蓮」にちょこんと座ったこともある。

 上白石萌音は淡い存在感が印象的で、演技の中に光の変化や空気感を感じさせ、印象派の絵画に通じる魅力を持つ女優だ。

 彼女以外にも最近は、黒木華門脇麦小松菜奈古川琴音杉咲花(年齢順)など印象派タイプの女優が増えている。いずれも存在感の中にロマンチックな魅力を秘める演技派女優だ。

 美術館で一枚の絵の前に立って時間を忘れていつまでも鑑賞するように、CMやドラマに出演している上白石萌音の姿は、ずっと見ていたい気持ちになる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲