著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

メディアはジャニーズとの関係をいったん白紙に…今後の付き合い方を見直す時期に来ている

公開日: 更新日:

 話はくすぶったまま終息し、ジャニーズは“SMAP”“TOKIO”“V6”と次々と人気グループをつくり出していった。盤石の態勢にあった矢先の99年、「週刊文春」がジャニー氏の「セクハラ問題」の連載を開始。大きな反響を呼んだが、他のメディアはスルー。この当時のメディア対応に関して作業部会の調査では<日本の多くのメディア企業は数十年にもわたり、この不祥事のもみ消しに加担したと伝えられている>と会見で明かした。

 すでにテレビ局も一部の番組が次々と反省の弁を語っている。池上彰氏も6日に出演した「真相報道 バンキシャ!」で「私自身も男性が性被害を受けているということが、長らくピンとこなかった」と固定観念にとらわれていたと語っていた。

 ようやく反省するメディアが現れ出したことにジャニー氏の性加害の重大性がある。一方で主なスポーツ紙はこの「不祥事のもみ消し」の文言を紙面に載せなかった。致し方ないとはいえ、紙媒体全体もジャニーズとの関係をいったん白紙に戻し、今後の付き合い方を見直す時期に来ていると思う。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"