著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

「ついこの間起こった事を忘れちゃだめだ」井上ひさしのメッセージが今の時代にぴったり当てはまる

公開日: 更新日:

 井上氏のどストレートなメッセージが、36年前の作品とは思えないほど、むしろ今の時代にぴったり当てはまる。素晴らしい舞台であった。

■関東大震災から100年

 さて、話は変わるが、もうすぐ9月1日。今年は関東大震災から100年。罪もない朝鮮人がデマにより多数虐殺された日でもある。今年も小池百合子都知事は追悼文を7年連続で出さない。虐殺の有無について「歴史がひもとくもの」などと曖昧なことを言っているが、虐殺があったのは紛れもない事実だ。市民団体「ほうせんか」の西崎氏はその目撃記録を集めている。

 事件から60年経った1980年代にぽつぽつと証言が出始めた。なぜならそれまでは実際の犯人が生きていたからだ。「隣のおじいちゃん」が犯人という場合もあった。100人ほどの証言はみな目撃談だ。小学生が書いた生々しい作文も発見されている。

 しかし西崎氏は証言者が皆亡くなっていくと「実際あったかどうかわからない」という小池知事のような人が出てくるのを危惧している。

「ついこの間起こった事を忘れちゃだめだ。忘れたふりしちゃなおいけない」

 肝に銘じよう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償