女優・田中道子さんが語る競馬愛 生来の“穴党”は食費を削ってレースに挑んだことも

公開日: 更新日:

夫のケガの治療のため全国の病院を回った

 自分で“オタク気質”と言うだけあってゲームにおいても負けず嫌い。

「先ほど負けず嫌いと言いましたが、私の夫も似たようなところがありますね。といってもスポーツのことではなく、ゲームでのことです。最近は仲間同士が協力して敵陣地を攻略する『モバイル・レジェンド』というオンラインゲームがお気に入り。夫から教わってネット対戦の麻雀ゲームにもハマっています。私の親族が『(川又は)勝つまでやめてくれない』とボヤいていました。ただし、ゲームの腕前は私の方が上。麻雀ゲームも私が勝っちゃいます」

 なかなか夫婦仲は良さそうだ。もっとも、交際当時から順風満帆だったわけではない。

「夫はケガ(アキレス腱痛や骨折)の影響で3年間ほど満足なシーズンが送れず、所属先も決まらない時期がありました。それでも一切、私の前では泣き言のようなことは言いません。ケガの治療のため名医という名医を全国をかけ回って訪ねていたのですが、私もすべて付いていきました。でも、なかなか治療は難しく、そんな時に奇跡的にアメリカ勤務の日本人医師と出会えた。その先生のおかげでリハビリ期間も短縮できたのです。『できない』と自分から言ってしまうと仕事は来なくなる。これは私のいる芸能界も同じだと思っています」

 まだ恋人同士ではあったが、“夫唱婦随”で治療にあたった結果、川又選手は昨年、ゴン中山こと中山雅史監督率いるJ3アスルクラロ沼津に移籍が決まり、今季もスーパーサブとして好調なチームを支えている。まだまだ先の話だが、J2昇格も射程圏だ。

■競馬場への移動中は“戦場”に向かう心境

「仕事やプライベートで全国の競馬場に足を運んでいます。新潟競馬場の芝・直線1000メートルのレースは圧巻。京都競馬場も改修できれいになって好きな競馬場です。阪神競馬場も仕事でよく行かせてもらっています。プライベートでは1人で行くことが多く、その方が競馬に集中できる。新幹線で行く時は、普段なら移動中は寝てしまうことが多いのですが、競馬の時は“戦場”に向かうような心境で、一切眠れません。レースに集中し脳を使いますので、チョコレートを口にしながら予想しています」

 女優業や夫のサポートで忙しい毎日だが、コロナも落ち着いたことだし旅行にも出かけたいところ。もちろん、大穴を当てて軍資金を貯めることが大事だ。

「建築の勉強をしてきましたので、ヨーロッパの聖堂に興味があります。神秘的でやわらかい光を通すステンドグラスも鑑賞してみたいですね。もちろん、国内も。出身地が静岡県の浜松ですので、熱海や伊豆の温泉もいいですね」

 趣味の絵画も玄人はだし。昨年、東京競馬場90周年を記念したアート展で正門特別ブースに躍動感あふれる「馬」を描いた油絵が飾られた。

「競馬好きの私にとってとってもうれしい出来事でした。絵は完全な独学。浜田雅功さん司会の『プレバト!!』という番組に出演させていただき、もう7年、8年くらい描き続けています。最初に先生から『そこそこ』と言われてハマりました」

 女優というと、壁をつくってしまう人もいるが、まったく本人におごったところはない。会話をしていても屈託がなく、10年も付き合っているかのような親近感を感じさせてくれる。類いまれな頭脳と美貌、さらに芸術センス、そして人には言えないバカ力……。

「競馬場では人と人の隙間をかいくぐって、最前列で観戦しています」

 真剣な表情の彼女と出会えるかもしれない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  1. 6

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  2. 7

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  3. 8

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも