著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

仲よし女性漫才コンビ、今では激増したけれど…「今いくよ・くるよ」は“はしり”だった

公開日: 更新日:

 そういえば、「西の女帝」といわれる上沼恵美子が姉と組んでいた漫才コンビ「海原千里・万里」も同門。今ならCDを出す芸人も大勢いるが、当時はまだ珍しく、彼女たちが歌った「大阪ラプソディー」の大ヒットが上沼を増長させたのか。

■どこが面白いのか理解できなかったが…

 正直いって漫才ブームの頃は、たけしや紳助やB&Bにザ・ぼんちと早口で機関銃のようにまくし立てるコンビが多く、そういうのがお笑いだと思っていたので、「いくくる」のどこが面白いのか理解できなかったし、奇抜な衣装で笑わすのも好みではなかったのだが……。

 結局のところ、ジェンダーバランスで、1組くらい女性コンビも入れておこうとキャスティングされていたのではないかと思う。それは本人たちが一番わかっていてインタビューで自分たちの実力のなさに悩んだ時期もあったと答えていた。

 そこから続く「春やすこ・けいこ」「非常階段」「ピンクの電話」「ハイヒール」「オセロ」「オアシズ」「パイレーツ」「モエヤン」「アジアン」……あたりも含め、圧倒的に女性の漫才師コンビの数は少なく、面白いか面白くないかは別にして、タレントとして優遇されていたように思う。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった