日テレ「セクシー田中さん」報告書内“正当化”で大荒れ…制作側に求められる原作改変ラインとは?

公開日: 更新日:

■オリジナル脚本か完結した作品にすれば済む話

「一番の問題点は、『安全にドラマを作る方法なんてない』とし、原作の実写化に対するガイドラインを事前にきちんと決めなかったことでしょう。安全にドラマを作る方法というのであれば、オリジナル脚本で勝負するか、できるだけ改変せずに済む完結した作品を選ぶなど、基準を設ければ良いだけですし、報告書では原作クラッシャーになる『改変のライン』を日テレが未だ理解できていない印象も強い。また同じような問題が必ず起こると危惧する視聴者も多くいます」(ドラマ制作関係者)

 ドラマ制作側は、「必要な改変しか行っていない」と主張しているが、報告書では性被害未遂やアフターピル、男性の生きづらさなど、作品の根幹となる部分が大幅にカットされたことや、作中の主要人物・朱里の学歴が短大から専門学校にするという改変を提示されたと明かされている。

「漫画に忠実に」という芦原氏の言葉は、"何一つ改変するな"ではなくストーリーとキャラの根幹をブレさせるなという意味で、原作の展開から逆算し、描かれていないだけで実際にあったであろう展開やキャラの心情を「補完」することが、実写化において望まれる改変だといえる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」