「トドみたい」発言で炎上の和田アキ子はナゼ"ご意見番の大御所"に上り詰めた? 本業は歌手なのに…

公開日: 更新日:

人脈の広さを誇示する言動、大手プロ以外のタレントには厳しめの意見も

 和田アキ子は1973年から『金曜10時! うわさのチャンネル!!』(日本テレビ系)に出演。ザ・デストロイヤー、せんだみつお、タモリなどと共演した同番組で"ゴッド姉ちゃん"という怖いキャラクターが定着した。

「当時のテレビには音楽やドラマが上で、バラエティーは下という序列があった。その中で、歌手の和田さんはプライドを捨てて暴れ回った。当時は"女らしさ"が重視された時代です。いじりを許容する大柄な女性なんていませんでした。そのため、バラエティーで重宝された。30代以降は司会者としてもテレビに欠かせない存在になりました。歯に衣着せぬ発言をする女性タレント自体が珍しい時代でしたし、自分がいじられても笑って許していた。テレビ界にとって稀有な存在で、いつの間にか"芸能界のご意見番"と言われるようになった。音楽番組もバラエティー番組も出るので、人脈は広くなるし、『アッコさんなら気軽に喋れる』というような親分的な存在でもありました。ザ・昭和の男社会の芸能界で、苦労して今の地位を築いてきた人です」(前出のベテラン芸能記者)

 85年に始まった『アッコにおまかせ!』はゲストを呼んでのトーク、ある場所からの生中継などが中心だったが、90年代後半にワイドショーのテイストを強め、芸能ニュースも取り扱うようになった。それが現在まで続いている。

「和田さんは、大手事務所のタレントはあまり批判せず、そうじゃない人には厳しく言うような場面もかつては目立っていた。芸能ニュースがあれば、『昨日電話をもらったんだけど』と人脈の広さを自慢するように取れる言動もあった。それらが視聴者の反感を買った面もあるでしょう。『タレントはプライベートで何かあったら和田アキ子に電話しないといけないのか』と面倒くささを感じさせていた。また、バラエティーで芸人たちが飲み会での和田の行為を面白おかしく、何度も喋ってきた。それはパワハラとも受け取られ、視聴者が引くような内容もありました。半分ネタだと思うんですけどね」(前出の芸能ライター)

 過去の印象が現在の"アッコバッシング"につながっているのだろうか。

「ネットで和田さんのトド発言を叩いている人たちは、『歌手として売れているわけでもないし、芸人のような話術があるわけでもないのに、なんで大御所として偉そうにしているんだ』と心の底で思ってきたのではないでしょうか。その気持ちが攻撃を生んでいるのかもしれない。ただ、和田さんは北口選手への悪意はなかったと思いますよ」(前出の芸能ライター)

 北口選手の耳に届いているかすらわからない状況で、「トド発言」は一人歩きしている。

  ◇  ◇  ◇

 タレントはプライベートで何かあったら和田アキ子に報告しなくてはいけないと思わせた例の一つに、ホリプロの後輩でもある石原さとみ(37)が出産した際の「電話ない」発言がある。

 ●関連記事【もっと読む】「和田アキ子が出産した石原さとみから「電話ない」と発言…関係者が憂慮する“2人の溝”」…では当時の様子を伝えている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 3

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  4. 4

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  5. 5

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  1. 6

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  2. 7

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  3. 8

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも