真田広之の「恩師と原点」…「SHOGUN 将軍」エミー賞18冠の快挙、米挑戦20年でついに結実

公開日: 更新日:

 真田広之(63)が大快挙だ。アメリカでテレビ界最高峰とされる第76回エミー賞で日本人初の主演男優賞のほか、作品賞など18冠に輝いた背景には、海を渡って20年に及ぶ挑戦と努力、熱意があった。

 自らプロデュースも務めたドラマ「SHOGUN 将軍」について、現場に立ち会ったプロデューサーの宮川絵里子氏はメーキングなどでこう言っている。

「主演俳優としてカメラの前に立ち、演技が終わるとカメラの後ろに立つ。小道具から衣装、セリフや演出にいたるまで全てを把握し、チェックしていました。あの熱意には驚きました。いつ寝ているのかしらって」

 ドラマで共演の西岡徳馬は「日本のアクターの代表としてハリウッドで活躍している。ファンタスティック」と評していた。八面六臂、獅子奮迅の仕事ぶりには「本物の日本の時代劇を世界に発信したい」と、日本から殺陣などの専門スタッフを呼ぶほどの熱意がほとばしっていたのだろう。

 2003年の映画「ラスト サムライ」への出演を機にロサンゼルスに拠点を移した真田は、俳優業の他、日本を描く際に撮影現場で文化アドバイザーのような役を率先してこなし、白人至上主義が根強いハリウッドで偏見や差別とも向き合いながら人脈と実績を築いてきた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー