著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

松本若菜は作り手に重宝される遅咲き女優 主演のポジションでも多彩な役がハマる

公開日: 更新日:

 松本若菜は1984年2月25日生まれ、鳥取県出身。2007年、「仮面ライダー電王」(テレビ朝日系)で佐藤健の姉役を演じ女優デビュー。2022年に「やんごとなき一族」(フジ系)で注目を集め、同年夏の「復讐の未亡人」(テレビ東京系)でデビュー16年目.38歳にして連ドラ初主演を果たした、遅咲きの美人女優だ。

 GP帯連ドラ初主演となった今夏の「西園寺さんは家事をしない」では、クールな役が多かった従来のイメージとは違う、ポジティブでコミュ力が高い主人公を明るく演じた。撮影現場を明るく盛り上げる存在のようなので、素顔に近い役だったといえる。さらに、秋のドラマではまた違ったタイプの役で、主演女優として演じる役の幅がどんどん広がっている。

「主演女優として」というのがポイントで、既に脇役としては今までも幅広い役を演じてきているが、主演のポジションでも多彩な役がハマるというのが、ドラマや映画の作り手としては非常に重宝する。

 しかも、男女両方を引きつける美貌にも磨きがかかっている。30代後半にブレークして、今年2月に40歳となったが、小池栄子仲間由紀恵菅野美穂米倉涼子(年齢が若い順)らの実力派がいる40代女優シーンのニューカマーとして、ますます期待したい。

 高校生時代に調理師免許を取得して、34歳までアルバイトをしていたカフェでは料理長をしていたという松本若菜だけに、グルメをテーマにした、彼女自身が実際に料理を作る主演ドラマもいつか見てみたい(仮題「料理長探偵・松本若菜」)。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  3. 3

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  4. 4

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

  4. 9

    “Snow Manの頭脳”阿部亮平は都立駒場高校から“独学”で上智大理工学部へ 気象予報士にも合格

  5. 10

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは