著者のコラム一覧
井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

トラウデン直美「おじさんの詰め合わせ」苦笑発言…男性から集中砲火を浴びてしまった複合要因

公開日: 更新日:

 要するに、やられる一方で我慢してきた男性の「他人のふり見て我がふり直せ」という不満が爆発、意趣返しをしたわけだ。昭和のステレオタイプなパパママ像を押し付けられたり、セクハラ、ルッキズムで汲々とさせられたり、こっちだって楽ばかりはしてないぞと、とうとう魂のゲップがこらえられなくなり、一気に放出してしまったとでも言おうか。

 もちろん、トラウデンに性差別の意図などなく、ポスターの見たままを関西人ぽく、少々面白おかしく表現しただけだっただろうから、それをして男性差別だと荒ぶってゲップを吐くのはまったくの的外れである。無意識のうちに差別感情がある、プロのコメンテーターとしてどうか、といった指摘も散見されたが、これも過剰反応でしかないのは明らかだ。

 SNS上での性差別にまつわる言い争いを眺めていると、昭和の時代ににも「オバタリアン」「亭主元気で留守がいい」と、男女で互いにラップバトルのようにdisり合いをしていたことを思い出す。ただ、最近は「優遇されている」「ごまかしている」という感情が、素朴な損得勘定に還元されているようにしばしば見えて、辟易させられる。

 おじさん構文がキモい、おじ、パパはただの金ヅルと、おじさんとしては心をえぐられることも多い昨今。だが、夫婦円満の秘訣は夫から先に頭を下げること、とも聞いた。ギスギスせず、互いにリスペクトし合い、ストレスのない毎日にしたいものだ。(つづく)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋