誰もが想定内だった? B'zのサプライズ出演がNHK紅白歌合戦の“隠し玉”にならないワケ

公開日: 更新日:

識者は“特別枠”という制度自体に疑問示す

 所属事務所の後輩・新浜レオン(28=同(下))の出場が決まった時点で「知名度のない新浜レオンが出るってことは……」とB'zの出場に一般の視聴者も期待した。結果的に「新浜レオン、やっぱりバーターか」と新浜に対する冷ややかな意見が増えている。

 同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏がこう言う。

「そもそも“特別枠”という制度自体に反対です。大物は最後に出場が決まる、という変な“格付け”がなされ、先にスケジュールを空けていた出場者に失礼なことになっている。俳優の伊藤沙莉さんと橋本環奈さんの“朝ドラ対決”となれば、どうしても片方に影ができてしまうし、特別扱いばかりに気を使い、全体への配慮が感じられません。オールドファンにとって、紅白は今年旬のアーティストがNHKホールに一堂に会すことが醍醐味。シンプルに司会者と出演者の2つに戻し、格付けのないフラットな演出のほうが公共放送たるNHKらしいのでは」

 NHKが思うほど視聴者はサプライズを期待してはいないのかも。

  ◇  ◇  ◇

 星野源には想像力が足りなかったようだ。【もっと読む】紅白曲目変更のドタバタ生んだ星野源のうかつと想像力不足…園子温映画『地獄でなぜ悪い』→『ばらばら』に…では、曲目の発表に始まり差し替えに至ったドタバタ劇について伝えている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」